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ショートヘアを切る時に心がけている事|調布美容室・柴崎美容室WINDMILL

9月11日
読了時間: 6分

ショートヘアは、美容師の技術が一番表れやすい髪型です。


長さをごまかすこともできません。


結んで隠すこともできません。


だからこそ私は、ショートヘアを切る時に毎回自分へ問いかけています。


「この方にとって、今のベストは何だろう。」


流行っているから。


SNSで見たから。


芸能人がやっているから。


もちろん、それも髪型を選ぶきっかけになります。


ですが、そのまま同じ髪型にすれば素敵になるとは限りません。


ショートヘアは、一人ひとりの骨格、髪質、生えぐせ、ライフスタイルまで考えて初めて完成するデザインです。


だから私は「切る」よりも「設計する」という感覚でハサミを持っています。


今回は、私がショートヘアを切る時にいつも心がけていることを、少しだけお話ししたいと思います。


contents.


①ショートヘアを切る時に心がけている事

私自身、20年以上この業界にいて


ショートヘアを切る時に心がけている事があります。


それは、


「お客様の理想」と「現実」の間にある、一番な答えを探すこと。


美容室へ来る前には、誰でも理想があります。


「こんな雰囲気になりたい。」

「この髪型が素敵。」

「若々しく見せたい。」


その気持ちは、とても大切です。


ですが、その理想だけを追いかけても、本当に似合うショートヘアになるとは限りません。


なぜなら、一人ひとり頭の形も髪質も生えぐせも違うからです。


だから私は、最初から「この髪型にしましょう」と決めることはありません。


カウンセリングをしながら、お客様のお悩みや生活スタイル、毎朝どのくらいセットに時間をかけられるのかまでお聞きし、その上で一番きれいに見えるショートヘアを一緒に探していきます。


ショートヘアは短い髪型ですが、考えることはとても多い髪型です。


だからこそ、一回一回のカットに真剣に向き合っています。


②立体感をどこに出すか

ショートヘアで最初に考えるのは、


「どこを膨らませて、どこを締めるか」です。


実は、これに正解はありません。


頭の形は人それぞれ違います。


後頭部が出ている方もいれば、絶壁気味の方もいます。


ハチが張っている方もいれば、トップがつぶれやすい方もいます。


さらに髪質も違います。


直毛なのか。


くせ毛なのか。


髪が細いのか。


しっかりしているのか。


その全てを見ながら、その瞬間に一番バランスが良く見えるポイントを決めています。


「この方は後頭部を少し高い位置で丸く見せよう。」

「この方は横に広がりやすいからサイドはコンパクトにしよう。」

「トップは少し短めにして自然な高さを出そう。」


そんなことを頭の中で何通りも考えながらカットしています。


ショートヘアは、ただ短くするだけではありません。


その人だけの立体感を設計する仕事だと思っています。



③意思疎通が出来るか

ここは、美容師として一番大切にしていることかもしれません。


ショートヘアは、お客様との意思疎通がとても重要です。


例えば、


「こんな髪型にしたい。」


という写真を見せていただくことがあります。


もちろん、その理想に近づけるために全力でカットします。


ですが、正直にお伝えしなければいけないこともあります。


髪質によっては、カットだけでは再現が難しい場合があります。


例えば、直毛で動きが出にくい髪質なら、毛先にパーマがあった方がイメージに近づきます。


ボリュームが出にくい髪質なら、カラーやパーマを組み合わせた方が美しく見えることもあります。


逆に、エイジング毛やくせ毛なら、その素材を活かした方が魅力的になる場合もあります。


もちろん私は、カットだけでできる限り理想に近づける努力をします。


ですが、物理的に難しいこともあります。


軽さと動きが自然に出やすい大人ショートヘア|調布美容室・柴崎美容室WINDMILL/40代ショート・50代ショート・60代ショート

「どうにかしてください。」

「美容師さんなら何とかできますよね。」


そう思っていただけるのは、とても嬉しいことです。


ですが、髪には限界があります。


今の髪質。


これまでの施術履歴。


ダメージ。


生えぐせ。


これらを無視して魔法のように変えることはできません。


だからこそ私は、「できること」と「難しいこと」を正直にお伝えします。


そして、その代わりに、


「こうすれば近づけます。」

「カラーを組み合わせれば可能です。」

「毛先だけパーマをかける方法もあります。」


そんな代替案を必ずご提案します。


その場だけ満足する髪型ではなく、毎日扱いやすい髪型を一緒に作ることが、本当の美容師の仕事だと思っています。



④そもそも似合うのか

最後に、少し厳しいことを言います。


私は、お客様が希望された髪型でも、


「似合わない」と思った時は、その理由を必ずお伝えします。


もちろん頭ごなしに否定することはありません。


「ダメです。」


それだけでは美容師ではありません。


なぜ似合わないのか。

頭の形なのか。

髪質なのか。

毛量なのか。

顔まわりとのバランスなのか。


必ず理論を添えて説明します。


そして、その上で、


「もしこの雰囲気がお好きなら、ここだけ変えてみませんか?」

「前髪を少し長く残した方が似合いますよ。」

「後頭部はこの位置で丸みを作るとバランスが良くなります。」


そんな提案をさせていただきます。


理想を否定するのではありません。


理想を、その人に似合う形へアップデートする。


それが私の考える似合わせです。


SNSの写真をそのまま再現することではなく、お客様自身が一番素敵に見えるショートヘアを一緒に作ること。


それが何よりも大切だと考えています。



⑤まとめ

ショートヘアを切る時、私が心がけていることは、とてもシンプルです。


・その人だけの立体感を見つけること。

・しっかり意思疎通をすること。

・髪質や骨格を理解した上で、一番似合うデザインを提案すること。


そして何より、


「できること」と「できないこと」を正直にお伝えすること。


美容師は魔法使いではありません。


ですが、髪を理解し、骨格を理解し、デザインを組み立てることで、その人の魅力を最大限に引き出すことはできます。


ショートヘアは短いからこそ、ごまかしが利かない髪型です。


だから私は、一本一本のハサミに理由を持ってカットしています。


「なんとなく切る」のではなく、「似合う理由があるから切る」。


その積み重ねが、お客様の毎日を少しでも楽しく、自信の持てるものにできれば嬉しく思います。


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