後頭部に綺麗な丸みが出るショートヘアのバランス|調布美容室・柴崎美容室WINDMILL
「後頭部に丸みが欲しいです。」
ショートヘアのカウンセリングで、かなり多くいただくご希望です。
でも、ここで一つ疑問があります。
後頭部を丸くするなら、ただ後ろを短くすればいいのでしょうか?
もちろん、そんな単純な話ではありません。
後頭部の丸みは、長さだけで決まるものではありません。
頭の形、髪質、毛流れ、襟足の生え方、そして前から見た時や横から見た時のバランスまで考えて、初めて「綺麗な丸み」になります。
特に40代50代60代の大人ショートヘアでは、丸みを作りながらも、重たく見せないことが重要です。
「ふんわりさせたいけれど、頭が大きく見えるのは嫌。」
「後頭部を丸くしたいけれど、いかにも作った感じにはしたくない。」
「襟足はスッキリさせたいけれど、刈り上げっぽくなりすぎるのは嫌。」
この微妙なさじ加減こそ、ショートヘアの面白いところです。
実は、後頭部の丸みを作る時には、カットラインの方向にもいくつか考え方があります。
今回は「前下がり気味」「後ろ下がり気味」「平行気味」という3つのバランスから、後頭部に綺麗な丸みが出るショートヘアについて考えてみます。
contents.
①後頭部に綺麗な丸みが出るショートヘア
まず大前提として、後頭部の丸みは「丸く切れば出る」というものではありません。
人間の頭は、もともと完全な球体ではありません。
後頭部が出ている人もいれば、平らに見えやすい人もいます。
ハチが張っている人もいれば、トップがつぶれやすい人もいます。
さらに髪質も違います。
直毛なら髪はストンと落ちやすい。
くせ毛なら動きが出やすい。
細い髪ならボリュームが出にくい。
硬い髪なら形を作っても膨らみやすい。
つまり、同じ「後頭部に丸みを出したい」という希望でも、必要なカットは人によって変わります。
だからこそ私は、まず頭の形を見ます。
どこが出ているのか。
どこがへこんでいるのか。
どこをコンパクトにできるのか。
そして、どこに髪を残せば丸みが一番綺麗に見えるのか。
ここを決めてからカットを組み立てます。
後頭部の丸みは、ボリュームを足すだけではありません。
必要な場所を残し、必要のない場所を締める。
この引き算と足し算によって、自然な立体感が生まれます。
だから「後頭部を丸くしてください」というオーダーをいただいた時も、単純に後ろを膨らませるのではなく、全体のシルエットから考えることが大切なのです。
②前下がり気味
後頭部をより高く、綺麗な丸みに見せたい。
そんな時に非常に使いやすいのが、前下がり気味のラインです。
後ろを短めにして、サイドや前に向かって少し長さを残す。
このラインにすると、後頭部の丸みと襟足の締まりとのコントラストが出やすくなります。
すると、実際の頭の高さ以上に、後頭部が高く見えます。
ここが面白いところです。
丸みは「膨らませる」だけではなく、周囲をどう見せるかによっても強調できるのです。
例えば、襟足がコンパクトに収まり、その上に丸みがあり、さらにサイドへ向かって少し長さがつながっている。
この流れがあると、後頭部がグッと立体的に見えてきます。
特に、
「後頭部を高く見せたい」
「首をスッキリ長く見せたい」
「女性らしい丸みが欲しい」
という方には、前下がり気味のバランスが非常に相性が良い場合があります。
ただし、前下がりなら誰にでも似合うわけではありません。
頭の形や髪質によっては、前下がりを強くしすぎることでサイドが重たく見えたり、顔まわりとのバランスが崩れたりすることもあります。
だから「前下がりにする」ことが目的ではありません。
前下がりを使って、その人の後頭部を一番綺麗に見せる。
ここが重要です。


③後ろ下がり気味
では、反対に後ろへ向かって少し長くなるような、後ろ下がり気味のバランスはどうでしょうか。
こちらは、前下がりとは少し違った魅力があります。
後頭部を少し重めに見せながら、それでも丸みを残したい時に使いやすいデザインです。
例えば、
「短くしすぎたくない」
「後頭部にある程度の厚みが欲しい」
「丸みは欲しいけれど、シャープすぎるショートは苦手」
という方には、後ろ下がり気味のラインがハマることがあります。
後頭部に少し長さを残すことで、柔らかさや落ち着いた雰囲気を作りやすくなります。
大人女性のショートヘアでは、この「少し重め」という選択肢も非常に重要です。
軽くすればいい。
短くすればいい。
そんな単純な話ではありません。
むしろ、必要な場所に適度な重さを残すことで、丸みが綺麗に見えることもあります。
特に髪が細くなってきた方の場合、何でも軽くしてしまうと、丸みを支える髪までなくなってしまうことがあります。
だからこそ、
どこを軽くするのか。
そして、
どこに重さを残すのか。
この判断が大切になります。
後ろ下がり気味のデザインは、丸みを残しながら少し落ち着いたシルエットにしたい時の一つの方法です。


④平行気味
そして、もう一つが平行気味です。
「丸みを出したいのに平行?」
と思うかもしれません。
ですが、ここにもちゃんと理由があります。
ショートヘアだからといって、必ずしも丸みを強く強調する必要はありません。
少しライン感を見せたい。
シャープな印象にしたい。
丸すぎる女性らしいシルエットより、少しモードな雰囲気が好き。
そんな場合には、平行気味のラインが活躍します。
平行気味にすることで、後ろ姿に「線」が生まれます。
丸みだけで構成されたショートとは違い、少しクールな印象を作ることができます。
そして面白いのは、平行気味にしたからといって、後頭部の丸みを完全になくす必要はないということ。
内部の長さや段差を調整することで、表面には自然な丸みを残しながら、裾にはライン感を出すこともできます。
つまり、
丸みを作るか、ラインを作るか。
二択ではありません。
どちらをどのくらい見せるか。
そこを調整していくのがショートヘアのデザインです。
「丸みは欲しいけれど、甘すぎるのは嫌。」
そんな大人女性にも、平行気味のバランスは面白い選択肢になります。


⑤まとめ
後頭部に綺麗な丸みを出すショートヘア。
その答えは、単純に「後ろを短くする」ことではありません。
前下がり気味にして、後頭部の丸みをより高く見せる。
後ろ下がり気味にして、少し重さを残しながら柔らかな丸みを作る。
平行気味にして、丸みの中にライン感を加える。
このように、同じショートヘアでもラインの方向によって印象は変わります。
そして、その選択は一人ひとり違います。
頭の形。
髪質。
毛量。
生えぐせ。
顔まわり。
首の長さ。
普段のスタイリング方法。
これらを総合的に見ながら、「今の自分にはどのバランスが一番似合うのか」を決めることが大切です。
後頭部の丸みは、ただ膨らませればいいものではありません。
丸く見える理由を作る。
そのために、前後のラインを変えたり、長短をつけたり、必要な場所に重さを残したりする。
そこまで考えて初めて、自然で綺麗なショートヘアになります。
「後ろ姿がなんだか綺麗。」
そう感じるショートには、実は細かな理由があります。
調布・柴崎のWINDMILLでは、一人ひとりの骨格や髪質を見ながら、その人にとって一番バランスの良い後頭部のシルエットを考えてショートヘアを作っています。
丸みをただ作るのではなく、あなたに似合う丸みを作る。
そこから、大人ショートヘアのシルエットは始まります。
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